(06)(地球屋で聞いた、

京都はでっかい大学論)

地球屋 / 石戸諒

「京都って、街がでっかい大学みたいやねん」。

これは四条河原町の居酒屋・地球屋でビールを飲んでいるときに聞いた言葉だった。隣の席から聞こえてきただけなのに妙に納得して、今でも思い出して共感することがある。

京都は学生の街、というのはよく言われることだが、実際に生活してみると、街そのものが大学であるかのように感じられるのだ。

たとえば軽音サークルどうしの学生が話をしていると、◯◯大学の軽音ってことは✕✕先輩のところやな……みたいな会話になる。

友人知人の関係が学年やサークルの単位で把握されていて、それが同志社学部とか、立命館学部とか、そういうイメージで拡張していく。年が離れた先輩の話をするときは「10回生」みたいに便宜的な学年が使われる。

卒業後にも、他大学の学生と友達になるときみたいな出会いがある。自分が就職した会社では、同じ部署に知人の同級生と、友人のパートナーがいた。

この二人は私がバンドで活動していることも知っていたので、休みを取る日を融通してくれたりした。会社員なのに、授業を代返する学生のような気分だ。

「京都はでっかい大学」という話を耳にした地球屋という居酒屋は、そんな友人たちとよく飲みにいく場所だ。

壁には劇団やバンドのビラだったり、期限が切れた誰かの通学定期が画鋲で貼り付けられている。自分のバンドのチラシも何枚か残っていて、今でも友人と地球屋に行くと、エビスの大瓶を飲みながらチラシのバンド名を懐かしむことになる。

もちろん隣の席でも、学生や元学生がくだを巻いている。京都という街の部室のような店だ。

地球屋

・住所
・アクセス
・営業時間

・住所

京都府京都市下京区市之町239-1 1F

・アクセス

阪急京都線「京都河原町駅」より徒歩3分

・営業時間

17:00-24:00

京都府京都市下京区市之町239-1 1F
阪急京都線「京都河原町駅」より徒歩3分
17:00-24:00

石戸 諒 / Makoto Ishito

1994年生まれ、大阪府出身。京都のファンクバンド「踊る!ディスコ室町」でギター担当の他、編集・ライターとしても活動。ステージネーム・ペンネームは「まこまこまこっちゃん」。

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